ゴールデンウィークをいかがお過ごしですか:大谷義彦
いつの間にかゴールデンウィークの真っただ中を迎えております。皆様方にはいかがお過ごしですか。私のように毎日が日曜日の者には、休みの有難さを感じるわけでもなく、出掛ければ、かえって混雑しているだろうということで、気ままに自由に動くことが出来ずに、逆に不便に思うような有様です。
最近では、円安の影響が厳しいせいか、日本人の海外旅行がとても減少しているとのことです。それでは国内旅行でも、ということになりますが、これまた物価高騰の影響でしょうか、あまり遠くに行かずに手近ですましたいというアンケートの結果もあるようです。今年は人によっては10連休となるようですが、なかなかお国の考えているような方向にならないかもしれません。
もっとも最初に書きましたように年寄りには関係のないことのようですから、静かにしてますから、どうか皆様方にはご自由にお楽しみください。
さて、浮世絵のなかに描かれた「あかり」の紹介ですが、これまでの太陽、月、蛍、雪、篝火(かがりび)、蠟燭(ろうそく)、行灯(あんどん)、八間(はちけん)と続きましたが、今回は、石燈籠、高とうろうです。
まずは石燈籠ですが、絵の題名は「風流四季歌仙 二月水辺梅」といいまして、鈴木春信の作です。闇夜の中、少女にねだられて、少年が白梅の咲く枝を折り、失敬しようとするところが描かれております。讃の文(画に添え書かれた詩・歌・文)は、「末むすぶ 人の手さえや 匂ふらん 梅の下行く 水の流れは」とあります。黒一色で塗りつぶした背景に浮かび上がる白梅と小川の流れ、そして楚々とした美人と若衆。ほのかな梅の香が漂ってくるかのような風雅な夜の情景です。石燈籠を振袖で覆い、あかりを出さないようにしています。
もう一つは、大きなあかりとして歌川国員作の「浪華百景 住吉高とうろう」です。江戸時代には住吉神社境内の前が浜でありまして、大阪湾を出入りする船の目印として建てられた高さ16mの我が国最初の燈台です。展望台としても利用されており、ここからの眺めは絶景であったといわれております。現在では、元の位置から200m東に離れた住吉公園西側の国道26号沿いに復元されております。
それでは、皆様方のご健勝とさらなるご活躍をお祈り申し上げまして、これにて失礼いたします。どうか、この文面をご覧になった方々は、ゴールデンウィークの結果など何でも結構ですからコメントを送っていただき、楽しい場として、意見交換の場として活用していきましょう。お願いします。
2024年5月1日 大谷 義彦
↓↓↓下部のコメント欄から是非メッセージをお寄せください。(事務局)
コメントの十文字氏から画像をいただきましたのでこちらに掲載させていただきます(事務局)